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「まあ、僕で良かったらいつでも頼ってよ」
「爽やかな笑顔がうぜえ」
「…なっ!?ここは感動のシーンでしょ!?」
ツッコミながらも笑顔を絶やさないイケメンは消えろ。
「はは…頼りにしてるから、死に物狂いで強くなれよ」
「出来る限りは頑張らせてもらうよ…」
言わなきゃ良かった…なんて言いながら項垂れる。
死に物狂いとはいかなくても頑張って強くなってもらわなきゃな。
「サクから用意が出来たって念話が来たから行くか」
「んー…アリスももうちょっとで準備できるらしいから城の前まで行っとこ」
部屋を出るとちょうどアリスも出てきたのでスムーズに合流できた。
「サクと一緒に祭りに行くのも初めてだな」
祭り自体こっちの世界では5回も行ってないからな。
「そうですね。セフェムで行われる祭りは宴会と言った方が良いですからね」
領主の家だからね。
街の祭りに参加するより、家で行われる自治会の人達との宴会に参加させられてたから、あれは祭りじゃない。
わざわざ俺達とアリスで2回も門番の邪魔しちゃ悪いから門の内側でアリスを待つ。
「門の内側でも祭りの騒がしさが響いてきてる…」
城の中まで入れば音もシャットダウンされるが、ここだと煩い…
こんな日の門番は嫌だろうな。
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