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俺が門番を哀れみの目で見ているとアリスがやってきた。
「お待たせしました。門番さん開けて下さい」
白のワンピースに薄手のカーディガンを羽織ったアリス。
白いクロップドパンツに少しゆったりとしたシャツを着ているサクヤ。
2人とも着飾ったりしているわけではないが、元がいいからな逸れないようにしないと。
「アリス可愛いね、似合ってるよ」
さりげなく連夜がアリスを褒める。
…なかなか攻めるな。もっと奥手なのかと思ってたけど頑張ってるじゃん。
「あ、ありがとうございます」
なんか良い雰囲気だしちょっと離れとこ。
「そういやサクと出掛けるとかもあんまりしたことなかったな」
屋敷と学園から殆ど出てねーや…
もっと色々連れて行ってやった方が良かったな。
「私はナツキ様のお側にいられるだけで満足ですよ」
「そうは言っても経験ってのは大事だからな。知識だけあってもなー…」
「それなら、これからでも間に合いますよ。まだまだ先は長いので」
「そうだな…この夏休みは色々遊んだりもできるだろうし、学園卒業したら適当に連れてってやるよ」
さっきからフラグっぽいけど、違うからな。断じて違う。
今日は何も起こらない!
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