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「あれ食べてみたいです」
サクヤが指差す先にあるのは綿飴らしき物体。
作り方から見ても綿飴で間違いなさそうだけど、異世界クオリティでは何があるかわからないからな。
「じゃあ買ってみるか」
サクヤを連れて綿飴らしき物体を売っている屋台に向かう。
最初、置いて行ったら数分の間にナンパされてたから、2回目からは一緒に買いに来ている。
連夜とアリスも同じようなことしてたな…
祭りだってのに独り身の男が多いのか…かわいそうに。
「どうだ?」
綿飴らしき物体をちびちびと食べているサクヤ聞く。
普通の綿飴か、それとも味が全然違うのか。
「甘酸っぱくて美味しいです」
「あ、甘酸っぱい?ちょっともらっていいか?」
「どうぞ」
こちらに綿飴(?)を差し出す。
見た目は見慣れた綿飴なのにな…
ひとつまみ取り口に入れる。
「すっきりしてて美味しいな…」
「そうですね。先程の串焼きを洗い流してくれるような感じがします」
甘さは控えめで、柑橘系のような爽やかな酸っぱさを含んでいるから、口の中がリフレッシュされる。
通りで、子供や同年代の女子だけでなく男も結構買ってるのか。
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