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「お兄ちゃん。お父さんが呼んでるよ」
ドアをノックした音は全く聞こえなかったが、リーンが部屋に入ってきた。
1歳しか変わらないが、精神年齢的には俺の方がかなり年上だからか、子供っぽくて可愛らしく思う。
…一緒におままごとみたいなのをしたりするのは、最初かなり恥ずかしかった。
リーンの髪は母さん譲りの綺麗な金色をしている。瞳は父さん譲りの金色。
将来は絶対美人になるだろうから、シスコンにならないように気をつけないと…
でも、変な男と付き合ったりしたらウザい兄貴になってしまう可能性が否めない。
兄さんは父さん譲りの明るめの茶髪に、母さん譲りの蒼い瞳だ。
…あれか?前世の影響で俺の髪は黒めなのか?遺伝はどうした遺伝は?
「父さんがどこにいるかわかる?」
「執務室で待ってるって」
執務室か…
めんどくさいが、今日辺りで目的の半分くらいが終わるだろうし頑張るしかないのか…
「ふーん。わかった。兄さんもいるだろうし、リーもくるか?」
兄さんと2人で当主になるための勉強と町興しのための話し合いなどをやってる。
ほとんど強制だけど。
まあ、そのおかげで弄ったりつくったりした魔法陣を広める機会ができたから良かったが…これも神の手引きなんだろうか?
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