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青い空、白い雲。
無駄に晴れているせいもあって、まだ五月になったところなのにうっすらと汗をかきそうな天気に嫌気がさす。
早く梅雨でもこないかな。
じめじめしたのも嫌だが、この暑さよりはマシなんじゃないだろうか…
それに雨は嫌いじゃない。
雨音は心を癒してくれるし、雨の冷たさは自分の熱を思い出させてくれる。
「…やる気でねーな」
吐き捨てるように言った言葉は幸いにも誰にも聞かれず、先生の板書をひたすら写すだけの退屈な授業は淡々と進んでいた。
まあ、ノートをとるどころか教科書すら買ってないわけだが。
それでも学年で10位には入るくらいの点数をテストでは取ってるから先生には許されている。
外を見ながら現実逃避をするのにも飽きたな…
前の席のいつも俺に絡んでくる知り合いの背中を意味もなく見つめる。
…5秒もしないうちに振り向いたのはたまたまだよな。
「どうしたの?」とか言ってるのは気のせいだろ…うん、そうだ。寝よう。
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