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「知らない、天井だ…」
とりあえず、目を覚ました瞬間にテンプレを挟んでおく。
で、ここどこだ?なんでこんな所にいる?
俺の部屋にしては趣味悪すぎだろ。
…あぁ、そうだ。たしかトラックに引かれて
「Oh…しんでしまうとはなさけない!」
見知らぬおっさん…いや、お兄さんかな?が人の思考に割り込んできた。
ってか、そのRPGで全滅したときのセリフみたいなのなんだよ…
「…あれ?ノリが伝わらない?」
いや、わかるけどね!俺も好きだよそれ。
それよりも現状についてわからないことだらけで、対応できないんだよ!
「死んだ→テンプレ以上」
about!?
「なんで英語?」
そんなのどうでもいいけど、死んだんだな…
最後が痛みを感じる前に意識がなくなってよかった。
痛いのとか嫌だもんな。すっきり死ねたことには感謝だ。
「落ち着きすぎだろ…ってか、言葉のキャッチボールをしよう!話しが飛びすぎて着いてけない」
どこか同類の臭いがするおっさん…もといお兄さん、もとい神らしきものに連れられて隣の部屋に行く。
「いや…お前が先導してるけどな」
言ってなかったけど、テンプレ通りの真っ白な空間ではなく、普通の家の中みたいだった。
窓の外に広がる景色は地面が白く、空は青いはずなのに日差しというものがなく、なんだか気持ち悪い。
外のことは考えてもどうせ無駄だろうし置いといて。
この神らしきお兄さんは、思考読んでるし神で合ってるんだろうなー。
「ここは、俺の家の中だからな。よくある真っ白な空間でも良かったけど、あそこでお前が起きるまで待ってるのも嫌だし。
あと、お前の中じゃ、思考が読めたら神なのか?」
このテンプレな状況なら神と考えるのが普通だろ。
「何が普通なんだか…まあ、さっきまでのやり取りと同時に四つのことを考えてる時点で普通の奴ではないのはわかってたが…」
そこまでわかるのか。
さすが神と言ったところか。
「それにしても、なんで残りの三つの思考の内、二つで将棋して、最後の一つで実況してるんだよ!?」
ここだ、王手飛車取り!
「ナイス一手!じゃなくて!もっと現状について考えろよ!!」
なら、もうやめていい?
結構疲れるんだよね。同時に物事考えるのって。
「じゃあ、初めから無駄な努力をするな!」
少し息切れしながら言ってくる自称神。
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