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「そうね、とりあえずこの部屋から出ましょう」
「うん、悪臭がすごいし、僕も新鮮な空気を早く吸いたいよ」
彼女は後ろを向くと歩き出す
僕もヘキサクルを避けて彼女を追いかける
彼女はヘキサクルの向こうの扉を出た
彼女を追いかけて外へ出てみると、そこは廊下
部屋と同じで静かで殺風景、ただろうそくが並ぶだけの廊下
そこを彼女は何も言わず淡々と歩く
その後ろを置いていかれないように急ぎ足で、同じく無言で歩く僕……
ここはこの子の家なのかな?
そもそも名前も聴いてないし
僕はあまりにも退屈なので彼女に質問をして、退屈しのぎをしようと思った
それほどまでに、廊下は何の変化もなく、気が狂いそうだ
まあ、さっきまでいた場所よりましだけどね
「ねえ、どこまで歩くの?」
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