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少女はまた少しの間を置いて、口を開いた
「私の母が殺されたの、私は犯人を探してるけど、見つからない……
探し出して、見つけて、殺したいの
あなたは私の望みを叶えられる?、母の仇を見つけて私の前に差し出せる?」
少女の声は暗かった、しかし覚悟を決めたのがはっきりとわかった
……母親の復讐ね……
「わかったよ、ならその魔法陣から出て、僕に絡まった鎖を除けてくれないかな?
鎖が有ると立ち上がれないんだ……」
少女は魔法陣ギリギリまで歩いて僕に近づく
顔近づけ、僕の顔を覗き込む
少女の顔は整っていて美しい
「あなたは私を騙そうとしていない?」
失礼だな
「そりゃ、こんな蹲って、鎖だらけだけどね、僕が君を騙すような下級の悪霊に見えるかな?」
「私は悪魔も人も信じない、私だけじゃないわ、悪魔を知っている人間は皆、悪魔を信じないわ」
「人もか……、ならこうしよう今から僕と契約しよう」
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