はじまり、はじまり

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ドアの隙間から少し覗いて見ると中には蓮と、琉依がいた。 「ごめん、喉乾いたんだけどキッチンどこにある?」 そっとドアを開けながら聞くとびっくりした顔でこっちを見る琉依とダルそうにしている蓮がいた。 「茉莉ちゃんどうしたの? キッチンだったらこっちだよ! 案内してあげる」 「ありがとう! ずっと迷っててさ。 ていうかまだ起きてるの?」 「あ?あぁ。 俺たちは夜の方が動きやすいんだよ」 そういえばそんなことを昼間に言ってた気がする。 その後は無事キッチンに着き、喉を潤してからまた私の部屋に送ってもらった。 明日にはこの家を案内して貰おう。 早く覚えないと何かと不便だし。 あとは森の中も案内して貰わないと。 あそこで迷ったらもう出られない。 餓死する。 狼とか、熊に襲われる。 死ぬ。 命の危機だ。 ていうか、ここは何部屋くらいあるんだろ。 明日一日でおぼえきれるかな?
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