2人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあ、大体の人の知識はそんなもんだよな。
正確に言うと俺らはヴァンパイアの末裔だから、ニンニクも十字架も大丈夫だし、普通に太陽の下歩けるし」
そういえばそうだよね。
私のこと迎えに来た時森とはいえ木漏れ日があったわけだし。
翼と柊弥は苦手どころかちゃっかりシルバーアクセとして十字架身につけちゃってるし。
「ほとんどは人間と変わらないと言っても、普通の人間より少し治癒力高ぇし、夜の方が好きだし、牙だって生えてるし、血だって吸えるんだぜ?」
待って待って、ヴァンパイアっておとぎ話の中だけじゃなかったの?
「ドッキリ?」
ドッキリじゃなかったらどうするんだよ私!
命に関わるぞ!
「ドッキリじゃないよ?
ほら牙、見てみる?」
ちょ、翼やめろ。
なんて思いつつまじましと見る。
あ、なんか八重歯がちょっと大きくなって鋭くなった感じだ。
「い、入れ歯?」
「もー!僕たち本物のヴァンパイアだよ?」
ごめんね、琉依、可愛い。
「それと僕たちのことは呼び捨てでいいからね」
「う、うん」
ちゃっかり呼び捨てにしちゃってたけど。
最初のコメントを投稿しよう!