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僕達は学校では良く会話し、
頻繁に逢うようになり、
若いなりのデートに明け暮れた。
しかし先輩武司からの
志保へのアプローチは
終わる事は無く
志保は酷く疲れていたようだ。
夜中に家を飛び出して
こっそり志保と逢うようになった。
志保はいつもと違う笑顔を
僕に見せてくれた。
でもその時から何かの
違和感を感じつつもあった。
とある夏休み開けの日だった。
志保の姿が見当たらない。
少し焦る気持ちを裏腹に
いきり立つ年頃の僕は
何も無かったように
粋がって歩く。
校門の隅の少し死角になった所に
見えたのは志保と聡志だった。
志保は泣いていた。
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