夏の終わり。

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そこに映ったのは 武司の腕だった。 幾つもに分けてある 画像を全て見た。 そこには血に染まる 複数ヶ所にも傷が広がり、 更には手首の方にも 深い切り込みが何本もあった。 僕はただ呆然と立ち尽くした。 聡志「どうするよ?」 昌典「、、、」 迷う事無く、崩れ落ちる 志保を抱き寄せて 何度も頭を撫でた。 昌典「とりあえず、移動しよ。志保は家まで送るわ。」 志保は部活動をしていた為に 家に帰る事を拒み、 グラウンドに消えて行った。 聡志と二人、沈黙が過る。
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