深海と大地

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たまに学校に行っては 暴れて、幾度と 先生を苦しませてた。 それでも、 担任の青井 増夫〈あおいますお〉は 帰宅途中に僕の家に顔を出しては 日々の学校生活の話、 友達の楽しそうな話。 そんな他愛もない話を 繰り返す青井に対して、 疎ましくも思いながら、 真面目に 学校に顔を出すようになった。 そんなある日。 いつものように職員室で 青井とほろ苦い インスタント珈琲を 啜りながら話してた時、 彼女は現れた。 夢愛「失礼します。」 青井「どうぞ。」 彼女は河合 夢愛〈かわいゆあ〉。 先月京都の学校から転校して来た 女の子だ。 学校に真面目に来て無かった僕は 一ヶ月も経つであろう今日、 その子とは初めて顔を合わした。 少し長めの髪を頭の上で 束ねた特徴ある髪型に 僕の肩ぐらいの背格好。 シャイな明るい笑顔が特徴の 彼女に僕は惹かれていた。 昌典「あっ!転校生やんなー?」 夢愛「はっ、はい!」 昌典「よろしく」 夢愛「よろしくお願いします!」 敬語混じりで話す彼女に 僕はその時ドキドキしてた。 この子、、可愛いな。
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