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気付けば一時間近く経っていた。
辺りは真っ暗で少し肌寒くなり、
遠くで野犬の吠える声もした。
僕は志保の存在を確認した後、
酒のピッチが上がり
上がり出すテンションを
抑えながら、
遠くからみんなを見てた。
志保はマイペースに
お酒を啜る。
その姿が愛らしく感じた。
二人で話しよう!
そう思い、志保との距離を
少しずつ埋めて行った。
でも僕は悲しくも声を
かける勇気が無い。
その時に近づく気配を感じ、
その方に顔を向けると
周也と勝だった。
「行って来いよ!」
この場所の空気と
お酒の少しの酔いに
どちらが発した言葉なのか
わからなかった。
そして僕は志保に
赤面しながら声をかけた。
「二人で話がしたい。」
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