新学期

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「そろそろ帰りませんか?」 「あ、そうだね。そろそろ帰らないとお母さん心配しちゃう。」 「さすがに長居しすぎたわね。」 「皆でおしゃべり、楽しいなー!」 あれから一時間経ち、帰ることにしました。 歩きながらも、奈緒さんのしゃべりは止まることがありません。 しかも、常にハイテンションなので、著しく体力と気力が奪われます。 これは手強い相手ですね…。 「おーい、みんなー!」 「あ」 「あら」 「あっ!」 「おお?」 「「「「誰?」」」」 「やっぱりこのパターンかよ!」 やっぱり面白いですね。 「ごめんなさい、武蔵さん。」 「一文字も合ってねーよ!武蔵って誰!?」 あ、本気で間違ってしまいました。 「ねぇ、この人誰?」 「ただのゴミよ。」 「ひどくない!?俺は石井一隆だ。」 「ぼくは中野奈緒だよ!よろしくね、ゴミ!」 「違うからね!?」 「冗談だよ、よろしくね、カズ。」 「おう、よろしく。」 やはり奈緒さんは絶対人に愛称をつけるんですね。 ゴ……一隆さんと合流したボク達は談笑しながら帰りました。
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