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それから少し話をしていると、担任の先生が入ってきました。
「皆席に着けーい!」
…またキャラの濃そうな人ですね。
「はい、皆席に着きましたね。私がこのクラスの担任、伊阪安子(いさかやすこ)です。」
女性でした。髪が腰くらいまである人ですね。
去年より安心…
「質問です!年はいくつですか?」
「あ゙?テメーちょっと後で職員室来いよ?」
出来ません!!
怖いですよ!不良ですか!?
「何か質問がある人はいますか?」
「「「………………」」」
「無いみたいですね。」
そりゃさっきの反応見たら皆怯えますよ!
背後に般若が見えたくらいですよ!?
「では、今年一年、よろしくお願いします。」
パチパチ……
拍手すら小さい…。
「では、これで朝礼を終わります。これから始業式なので、9時までに体育館に集合です。あと、さっき年聞いてきた人は忘れずに職員室に来てくださいね?」
安子先生は教室を出ました。
それにしても、自業自得とはいえ、あの生徒は気の毒ですね。合掌…。
『マスター……』
ピクシーが怯えた様子で話しかけてきました。
「どうしました?」
『怖かったです…』
「それはボクも一緒です…」
『マスター。』
「なんですか?」
『…死なないでくださいね。』
「止めてください。」
縁起でもない。
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