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「相変わらずね、お二人さん。」
「ていうか、綾瀬さん足速っ!」
「おはようございます、朱里さん。」
「俺は?」
「いたんですか?」
「いたよ!」
「気づかなかったわ。」
「朱里まで!?」
相変わらずいじられてますね、一隆さん。
毎度毎度、大変そうですね。
「一番最初にいじるのは君だけどね!!」
「あら。」
心を読まれてしまいました。
「瑞希ちゃん、そろそろ行かないと時間危ないよ?」
「もうそんな時間ですか?」
少々急がないといけませんね。
「使い魔に頼りましょう。出でよ、《オルトロス》、《ケルベロス》」
魔方陣が現れ、その中から勢いよく二人(?)が出てきました。
『今日は何のようだ?』
『こないだみてえにつまんねえ用事か?』
「ボク達を体育館まで運んで下さい。」
『なんでだよ、自分で行け。』
『さすがにめんどい。ちなみに、報酬は』
「蜂蜜クッキー蜂蜜多めです。」
『よし、背中に乗れ。』
『兄貴!?』
『こんな仕事で蜂蜜クッキー貰えるんだ。やってやるさ。』
『兄貴……あんたの甘い物好きもいい加減にしてほしいぜ…』
オルトロスは溜め息をつきました。
まあ、召喚の度に蜂蜜クッキーで釣ってますからね。
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