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「しかし困ったな…白は幼いながらも神龍だ。アルカディアに送ることは出来ん。」
「キャウッ!?」
その言葉を聞いた途端、白と言う名の神龍は俺の胸元にしがみつき、涙目になって絶対に離れたく無いとでも言う様に鳴いた。
しかも、首をぶんぶんと振るというオマケ付きでだ…
その必死な行動に哀れに思い、月詠に何か方法は無いのか聞いてみることにした。
「…何か方法は無いのか?」
「あるぞ、使い魔契約すればいい」
その瞬間、白の目がキランと光り、俺に噛みついた。
噛みついたといっても甘噛みらしく、痛みは感じられないが…
しかし、噛みつかれた瞬間、左手の甲に熱を感じた。その熱は意外と高く声をあげてしまう。
「熱っ…」
熱を感じた部分、つまり左手の甲を見てみると、そこには龍を簡略化したような痣があった。
「何だ?コレ?」
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