神界

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「ああ、力量は十分だ。まあ、本当はパラティアの転生者の一人に面白いヤツがいたんでそいつに管理させようと思っていたのだが、パラティアの世界神に『私のミスであの子の人生を狂わせてしまったのに、神の都合でまた人生を狂わせたくない。どうしても神にしたいなら死後に交渉してからにして欲しい』と言われてな…それに、あそこの神はな…」 月詠は言って残りの肉を口に放り込んだ。 「へえ~そのパラティア?って世界の管理神はしっかりしているな~。っとそれよりも世界の管理に問題ないなら文句はないな。うしっ、そろそろ戻るか…じゃあ、月詠様お手数おかけしました~」 俺は残っていた肉を食べ、時空属性でゲートを作りアルカディアに戻っていった。 ああ、白は早々に食事を終わらせており、俺の頭の上で寝ていたよ。 蓮が去った後の神界 「ふう、蓮には迷惑をかけたな…それにしても白が我ら以外の者にあれ程懐くとは…フフッ何かと面白い奴だ。死後神族になるように準備でもするか?っとそれよりも今はアルカディアの世界神の引き継ぎを早急に行わなければ…黒兎!!***を呼んで来い」 その月詠の声に空間を裂いて出てきた真っ黒い兎は了解したとばかりに首を縦に振り、出てきた空間の裂け目に体を滑り込ませ姿を消した。 「さて、一仕事するかね…」 月詠の独り言は空間に溶けて行った。
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