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光が収まると、俺の手が白い鱗に覆われ爪が太く鋭利なものに変化していた。
それに加え、背中に違和感を覚え背中を見てみると、そこには蝙蝠のような翼があった。
「なんぞこれ?」
落下中であるにも関わらず、疑問で頭が埋め尽くされる。
『キャウ!!』
そこに白がこっちを向けとでも言うように鳴いたので白を見ると、俺の背中の翼を指さし、自身の翼をパタパタとはためかす。
「!!そうか、この翼で空を飛べるんだな?」
『キャウ!!』
白は、そうだとでも言うように頷き、先に風を翼で捉え落下を止めた。
俺は白の真似をするように翼に力を込め羽ばたかせた。
それにより落下速度は急速に緩まり、最終的には滞空することになった。
「おおっ、空を飛べてる…すげぇ」
ちなみに、俺の周りを白が楽しそうに飛び回っている。
まあ、このままこの場で留まっていてもしょうがないので、下に降りることにした。
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