巻き込まれる脇役

再びアルカディアへ

「おうふ…何だ?これ!?」

しかし、龍人については分かった。

入ってきた情報によると、龍人は高位の人化が出来る龍が人と交わり産まれた存在の子孫で個体数は少ないが森の奥深く等の場所で集落を形成し、生活しているとのこと

「ああ～これが天照の言っていた年代記?の閲覧権限か～、ウィキペディアのこの世界版ってところか?有り難く使わせてもらおう」

その時、耳に微かだがキンキンと金属同士を合わせた様な音と怒号が聞こえた。

白にも聞こえたようで、音が聞こえる方向を向いている。

「何だ?白、気になるのか?」

『きゃう』

すると、そうだとでも言う様に白は頷いた。

「うーん…面倒事の予感バリバリだけどな～、まあ、この後の予定も決まってないし…いってみるか」

『きゃう～♪』

白は嬉しそうに鳴くと、頭の上に着陸した。

そして、俺と白は音のする方に向かった。