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「そこのカップルさん!占いの館に寄って行きませんか~?今なら通常200円のところ100円ですよ~」
全身を真っ黒な布のようなもので覆うなんとも怪しげな男子に話し掛けられた。
「結構です。カップルじゃないですから」
彼女はキッパリと言い切るとその男子の隣りをさっさと通りすぎた。
すると、そのしばらく後。
「えっ!?お前ら付き合ってたの?水くさいなー」
と、同級生に話し掛けられた。
僕は付き合っていないと言うべきなのか、嘘を付いてこの場を乗り切るのか迷った。
そして、自分の中で導いた答えを口にしようとした。
…が、彼女がイエスともノーとも取れない笑みを相手に返していた。
……僕の決断はなんだったんだ!という行き場のない怒りのようなものほこの際、放っておいて、僕には1つの疑問が
頭に浮かんだ。
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