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「だ・か・ら。私、これからクラスの担当に当たってるからまた後で。って言ってるの」
「え…もうそんな時間?」
ポケットからスマートフォンを取り出して時間を確認すると、2人で回り始めてから2時間は経っていた。
「誰かさんがボーっとしてるうちにね」
…あー……結構怒っていらっしゃる。
「本当にごめん。この埋め合わせはまた後でするから。クラスの方に行って」
顔の前で手を合わせて謝る。
「しょうがないわね。じゃあ、もう行くから。後でまたボーっとしてたら許さないから」
そう言って彼女が僕の横を通り過ぎた刹那。
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