─ある日のデート─

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PM12:30 千「…ん~、じゃあミートスパゲッティで!」 西「俺も同じのを。あ、あとアイスコーヒー2つ」 『かしこまりました』 店員に軽く注文を頼み、運ばれてくる料理を待った 千晃は店員が持ってきたおしぼりを俺に渡す 西「千晃、疲れてない?」 千「ぜーんぜん!むしろもっと歩きたいくらい♪」 西「…そっか♪」 午前中は千晃のショッピングに付き合い、かなりの店をまわり、かなり歩いた 途中、人ごみで千晃とはぐれそうになったとき、離れないように俺が千晃の手をしっかりと繋いだ そのときの千晃の照れ顔を思い出すとニヤけてしまう 千「…あ、でもにっしーは疲れちゃったよね?…買い物長くなってごめんね?…」 …ったく、千晃の奴反則 上目遣いなんて無意識なんだろーな 西「…ばーか」 俺は千晃の頭をクシャクシャと撫でた 西「俺なら平気。千晃が楽しそうに買い物するから俺も楽しかった」 千晃は俺の言葉を聞くと安心したのか、またあの笑顔に戻った 『お待たせいたしました』 熱いのか、息をかけ、冷ましてから口に運んでいる 俺はそんな美味しそうに食べる彼女を見つめる 千「… にっしー食べないの?」 ……俺は今、千晃を食べたい そんなこと、純粋な彼女に言ったらポカーンとされるんだろうと思いながら、俺は彼女の口についているミートソースを拭いた 千「あ、ありがとう//…」 照れた彼女の顔をよそに俺もミートスパゲッティを口に運んだ _
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