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・・・また新しい世界が生まれるさ
眩しさを忘れるほど、空を凝視する。
光の中に一つの黒い点が見えた。
見えたかと思うと、その黒い点はどんどん迫ってくる。
猛スピードで迫ってくる黒い点は、一つ増え、また一つ増え、無数に増えていく。
その黒い点で空が埋め尽くされた瞬間…
カサカサ・・・
地球と言う水槽の中で人間達が蠢いている。
人類が誕生してから約6500年、私はこの世界を見守ってきた。
しかし、あいつら気付いてない。
いや、気付かないと言うよりも認識できないのであろう。
私の存在は人間達に到底理解できない領域なのだろう。
ただそれも終わりに近づいている。
この世界に終焉を与えなくてはならない。
それが地球の理であり、この世界を見守ってきた責任でもある。
あいつらは増えすぎた…。
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