鳴瀬優は自分を主人公に考えない。

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さて、俺の家族構成と入学理由は説明できたので、今の現状を説明しよう。 入学式である。今年は約600人くらいの一年生がいた。 「えーそれでは只今より入学式を挙行致します。」 スピーカーから聞こえるおっさんの声。 「やっと始まるのか…」 そう呟くと隣に座っている男子に喋りかけられる。 「ここの校長はケッコー若いらしいから、話は短いかもな」 自分より一回り小柄な少年が話てくる。 「俺の名前は五十嵐 鉄平。クラスは3組なんだ。おまえは?」 まさか俺に話しかけてるのか? 「俺は鳴瀬優。クラスは……」 手元のプリントをパラパラめくる。 「3組だな。同じクラスみたいだ。」 すると、嬉しそうな顔で 「マジか!なんかの縁だ。よろしくな!」 俺も 「あぁ、よろしくな」 と返す。
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