プロローグ

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道化がつけているような仮面。 無彩色の白。 それに施されている、きらびやかな装飾が闇の中一際美しかった。 からっぽを、虚無を、その美しさで誤魔化しているようにも思えたけれど。 そんな美しさの中、目の奥は何もなかった。 瞳の代わりに闇が、こちらを見ている。
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