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けれど、黙ったままだといつの間にか闇と同化してしまっているのでは。 そんな思いに駆られた私は恐怖をぬぐうため言葉を漏らした。 実際何も変わらなかった。 飢えが癒えたわけでもない。 この恐怖や、焦燥感が消えたわけでもない。 夢想の者が引き起こした異常現象、 その当てのない恐れに包みこまれた人間たちが始めたあの、無残な処刑の記憶。 それに対する怒り、悲しみも。
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