プロローグ

7/23
前へ
/23ページ
次へ
前方の闇の中からコツ、コツと足音が聞こえた。 軽快なリズムを刻みながら、しかしその音はどことなく不安定さを醸し出し いつ消えてもおかしくはないような、そんな音だった。 逃げ道は、ない。 辺りを見回せば目前にただ闇があるだけ。 真っ黒な、果て無しの。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加