空想文学少年日記

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0 神と人が暮らす頃の話 神には時間というものがない そして 人は時間を持っていた 1、最初の日 最近人は苛々している 他人が分からないからだ そして自分も分からないからだ 完璧などそこになく 常に何か欠けている状態だった 僕もそうだ 他人が分からない 他人が怖い 僕と違うからだ それを知った神が言った 全部教えてやるって だから僕ら言ったんだ そうしてって すると僕らは全部が分かった リンゴがなんであの形なのか 空の色がなんであの色なのか その人が何を考えてるのか そしたら会話がなくなった 今まで興味があって仕方がなかった虫のことにも興味がなくなった 分かるでしょ 全部知ったからさ 何にもなくなった 全てを知ったら全てがなくなった まさに永遠 永遠は退屈で 当たり前の連続で 未来とか過去とか そんなのなくなった
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