空想文学少年日記

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だから神に言ったんだ 戻してって 全部知ったのに戻し方が分からない 戻すとどうなるのかも分からない 神にしか出来ないことがあるらしい 神が言った 戻したら僕ら死ぬらしい 時間って回転なんだって 回転させたらその勢いで全部壊れるって でも僕ら耐えられなかったんだ 退屈に 永遠に だから僕ら神に言った いいよって でも条件をつけた 全部壊れて直す時 時間を作ってくれって 人が完璧になれなくてもいいから退屈しないようにしてって 他人が分からなくてもいい 頑張ってもホントのことに追い付けないことがあってもいい きっと分からなくて苛々することも分かってる 永遠を欲しがっても手に入らなくて悲しむのも分かってる でも完璧になんてなれないからこそ楽しいってことに気付いて欲しい もしかしたら時間を作った時点で 退屈から解き放たれて 永遠の好奇心が湧くかも だったらそれもまた永遠だ いい永遠だ 全部知るんじゃなくて 全部知ろうとすることの方が楽しい それを分かって欲しい 気付いて欲しい そう思いながら 僕らは僕らに時間を与えた 未来を作った
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