kiss 0

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- プロローグ - 別れ際、 立ち止まり見つめ合う。 今日という楽しい時間が終わる頃、 お互いに交わす 今夜を締めくくる為の台詞。 「じゃあね」 「バイバイ」 彼が微笑み、私も笑顔を返した。 笑顔を湛えたまま、 彼の顔が迫り、私は反射的に瞼を閉じる。 お互いの唇が、重なり合う。 ほんの少しだけ爪先立ちになるのは、 今日のヒールが低いせい、 時が止まるのは、其の唇のせい、 一瞬だけ訪れる魔法。 そして、あっという間に消えてしまった。 「バイバイ」 にっこりと微笑み、手を振って、 遠く離れていく彼の背中を見送る。
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