kiss 2 ふたりきりの夜

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デスクに向かい、 先程のエクセルの画面まで戻る。 エンターキーを、ガツガツ押した。 すると、 直帰しても良いと 四方山部長より、直々にOKサインを 貰ったはずの小栗が、 何故だか、 左隣のデスクのPC電源ボタンを、押していた。 あれ? 帰らないの? 長い腕が、にゅっと、 キーボードの前に伸びてくる。 面倒臭そうに、唇を尖らせる彼が、 文句交じりな声を出した。 「ったく~、仕方ねえなぁ。 こっちまわせ。 チャッチャと終わらせて、飯に行こうぜ」 「さすが小栗様。 やっぱいい男は一味違う!! よ!営業部のエース!!」 はやし立てて見たが、 ムッとした不機嫌そうな顔をして、 私を睨んだ。 「よいしょし過ぎで、正直ウザイ」 あ....ごめん。ノリ過ぎた.....。 「小栗様~~!!宜しくお願いします!」 山の厚い束を差し出すと、 「甘えすぎだ」 山の半分を取り上げて、 残りを、私のデスクへと置いていった。 ........ですよね。 .
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