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デスクに向かい、
先程のエクセルの画面まで戻る。
エンターキーを、ガツガツ押した。
すると、
直帰しても良いと
四方山部長より、直々にOKサインを
貰ったはずの小栗が、
何故だか、
左隣のデスクのPC電源ボタンを、押していた。
あれ?
帰らないの?
長い腕が、にゅっと、
キーボードの前に伸びてくる。
面倒臭そうに、唇を尖らせる彼が、
文句交じりな声を出した。
「ったく~、仕方ねえなぁ。
こっちまわせ。
チャッチャと終わらせて、飯に行こうぜ」
「さすが小栗様。
やっぱいい男は一味違う!!
よ!営業部のエース!!」
はやし立てて見たが、
ムッとした不機嫌そうな顔をして、
私を睨んだ。
「よいしょし過ぎで、正直ウザイ」
あ....ごめん。ノリ過ぎた.....。
「小栗様~~!!宜しくお願いします!」
山の厚い束を差し出すと、
「甘えすぎだ」
山の半分を取り上げて、
残りを、私のデスクへと置いていった。
........ですよね。
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