kiss 2 ふたりきりの夜

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........そうだったんだ。 「ごめん。 そんなこと知らなくって、 てっきり小栗は、 仕事が綺麗さっぱり 終わってるのかと思ってた」 小栗は、ちらりと私のほうへと視線を向けた。 小さくため息を吐き、 狭い座席の間に縮こまっている 長い足を組み替えてから、尖らせていた唇を開いた。 「今日のプレゼンで、ちょっとコケてさ...。 まあ、 再チャンス貰ったから 次のプレゼンまでに、練り直したいんだよね。 急ぎじゃないけれど、 より良いものを仕上げたいという、 俺的なこだわりです」 珍しく、彼が失敗談を語る。 いつもは、営業取れた武勇伝ばっかりなのに.....。 .
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