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無言になってしまった私に、
照れくさそうに苦笑いをすると、
「悪い。すげーー眠い。肩貸して」
言った側から、
彼が、私の肩に寄りかかった。
小栗の、猫のように柔らかな髪の毛が
首筋に触れてくすぐったい。
けれど
.........我慢だ。
今日は沢山助けて貰ったし、
これぐらいのお礼はしなくては。
「好きだな」
え?なに?
またもや空耳?
「佐藤の香水のにおい。落ち着く」
.....香水
.....か。なんだびびった。
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