kiss 4 [ 恋と、友情と、]

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そんな私に、 声をかけてくれたのは、 レーナの アシスタントの永澤氏。 ゆるいウエーブがかかった 少し襟足の長い髪型に、 ちょっとたれ目で 愛嬌のある大きな瞳。 色白の肌の上に、 ほんのり上気した桃色の頬。 艶々ぷるぷるの唇。 うーん、 食指をそそられる可愛さだ.....。 彼だけがスーツの上着を脱ぎ捨て、 ワイシャツに、 ピンクのネクタイという井出達である。 そして何処か、 ホッとさせる 和やかムードを持つ男性。 たぶん成宮氏や、 向井氏よりも、 大分年下なのだろう。 「ごめんね、 経済の話ばかりじゃあ、 つまんないでしょ」 うん。正直よくわかりません。 「いえ、 そんなこと無いです。 とっても勉強になります」 スマイルを貼り付けて答える。 「またまた~」 子犬のような 愛くるしい笑顔をみせる永澤氏。 この笑顔。癒される~。 「佐藤さんは、良い子だね。 僕らの話なんか 若い子には興味なくて当然だから。 あの二人てさ、 熱くなると勝手に語り始めちゃうんだよね」 あれ?年上発言? レーナのアシスタントだから 年下かと思ったけど、違うのかな?? 「永澤さん ......って失礼ですけど、 おいくつですか」 「僕?ああ、いくつに見えるかな」 お前は、女子か! ...なんて突っ込みませんよ、 大人ですから。 ちょっと年上風に 設定した年齢を告げる。 「えーーと。26...とか」 「違う違う」 「もっと下.....ですか?」 「まさか」 私より幼い感じがするけど、 意外にも童顔てこと? 「はは。 やっぱ佐藤さん、いい子だね」 う...子ども扱いされてる。 .
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