kiss 4 [ 恋と、友情と、]

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「永澤さんの年齢。 教えてくださいよ」 「知りたい?」 永澤が、 ほんの少し近づいてきた。 ワインのせいか、目がとろんとしてる。 其の瞳の奥に映る私を眺める。 私の目も、トロトロだ。 「はい」 「33です」 「ええ!!!見えない!!」 思ったとおりのことを、 口に出してしまった。 言った後、しまったと気づく。 女子と違い、男子はそれほど、 若く見えることを嬉しがらない。 そして彼も、其の中の一人。 「よく言われる。 童顔だから得することもあるけど、 20代の頃は居酒屋に 一人で入るのも大変だったんだ。 僕としては、 年相応に見られたいんだけどね」 「ご。ごめんなさい、つい」 謝る私。 えーー33歳? ありえなーい。 うちの課長と交換したい~~。 「いーよ。 佐藤さんの驚いた顔、 すげー可愛かったから許す」 そう言い、 私の頭を長毛の犬を愛でるように、 くしゃくしゃに乱して、 フフッと、屈託の無い笑顔で微笑んだ。 やっばい。 かなりストライクゾーンなんですけど。 .
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