kiss 5 [1万回の其の先に在るもの]

22/28
前へ
/40ページ
次へ
なっちゃんを、 馬鹿にして笑ったんじゃないんだ....。 「だから君のことも、 大手電機メーカー。 バビロンコーポレーションの 社員の一人として 僕は見ているわけじゃないし、 食事に誘ったわけじゃない。 君という人間を 知りたいと思ったから、 こうやって会っている。 君は違うのかな? 佐藤 舞さん」 真っ直ぐに見つめ返された視線。 レーナに押されて ココに来たけれど、 私は、レーナの 同僚だからという理由で 誘いを受けた。 それもなんだか、 邪ますぎて、 真っ直ぐに見つめ返す視線を 受け取れないでいる。 なんか。ちょっと 思っていた人と違うかも。 食事が終わったら、 もう会うことも無いだろうなって 思っていたけど..... 終わり間際になって、 新たな面を発見してしまった。 しかも、 今までの彼を180度変える発見だ。 更に追い討ちを成宮氏がかける。 「僕は、君を知りたいって思っている。 この先も会えるのだとしたら、 嬉しいのだが...」 成宮氏の言葉が胸を射抜く。 どうしよう。 今の言葉に、キュンとキタ。 .
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2929人が本棚に入れています
本棚に追加