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☆☆☆
翌朝
小栗はいつもどおりの不機嫌そうな「おっす、佐藤」という挨拶から始まり、
告白したことなど、まるで無かったかのように振る舞っていた。
あの告白は、
本当にムラムラしただけだったりして....。
若月さんとのキスの対価なのか、
小栗は若月さんからも指名を受けることになった。
「出世競争を出し抜くには、アレぐらいの事をしなくちゃならないってことかぁ」
「小栗の真似は、出来ないな」
....等という周囲の嫉妬交じりの中傷的発言もあったが、
キング若月に嫌われるわけにはいかないので、皆、口を塞ぐこととなった。
それにキングに見初められたら、断りようが無いだろうことは皆、百も承知である。
「小栗。今夜空いてる?」
という若月さんの誘いを、小栗はこの先どう乗り越えるのか.....
百獣の王に目を付けられた子羊の小栗君。
出世街道まっしぐらの君に幸あれ!!
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