kiss 13 [モトカノ]前半

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「多分、毎日のように新システムについて、 総務課に電話掛けるかと思います」 正直、 たかが数時間の講義を聞いただけでは、不完全だった。 リアルにお世話になることだろう。 「ええ、 サポート致しますので、 いつでもご連絡下さい」 数度しか会っていないのだが、 気さくに話しかけてくれた彼女に、 一気に親近感を持つ。 可愛いくて 美人で、 しかもいい子なんだ。 東野さんって....。 「あの、佐藤さん、って、 今夜空いてます?」 .......と 唐突に誘われて固まる私。 え.......デートですか? 私。女子はちょっと範囲外で.....。 「今までずっと お声を掛けようと思っていたんです。 もし良かったら、 お食事にでも行きませんか?」 頬を染めて 私を見上げる東野さんにドキリとした。 長く伸びた睫毛の下にある 黒曜石のように耀く瞳が、 真っ直ぐに私を射抜く様子に 惹き込まれる。 「....あ....はい」 つい、うっかり承諾。 女の子も........良いかも。 なんてね。 (小栗の事を棚に上げてる人)
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