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「多分、毎日のように新システムについて、
総務課に電話掛けるかと思います」
正直、
たかが数時間の講義を聞いただけでは、不完全だった。
リアルにお世話になることだろう。
「ええ、
サポート致しますので、
いつでもご連絡下さい」
数度しか会っていないのだが、
気さくに話しかけてくれた彼女に、
一気に親近感を持つ。
可愛いくて
美人で、
しかもいい子なんだ。
東野さんって....。
「あの、佐藤さん、って、
今夜空いてます?」
.......と
唐突に誘われて固まる私。
え.......デートですか?
私。女子はちょっと範囲外で.....。
「今までずっと
お声を掛けようと思っていたんです。
もし良かったら、
お食事にでも行きませんか?」
頬を染めて
私を見上げる東野さんにドキリとした。
長く伸びた睫毛の下にある
黒曜石のように耀く瞳が、
真っ直ぐに私を射抜く様子に
惹き込まれる。
「....あ....はい」
つい、うっかり承諾。
女の子も........良いかも。
なんてね。
(小栗の事を棚に上げてる人)
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