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陽気な気分で営業部に戻ると、
デスクに伸びてる死体が1体。
う!!
腐敗が進んで、いらっしゃる!!
昨夜と同じ、
淡いグレイのストライプの
ラインが入ったYシャツを着用し、
デスクに突っ伏し、微動だにしない遺体.....。(小栗)
昨夜の酒の臭気を帯びたままの彼は、
どんなにファン(セフレ女子)と言えども
近づきたくない屍と化している。
「小栗。二日酔い? 大変だねぇ」
「うぅぅ....」
廃人まっしぐらな彼に
一応同僚らしい、
温情味溢れる声を掛けてあげる。
彼は真っ白な唇を震わせながら、
私を恨めしげに眺めた。
「うーー。
駄目....。何でお前大丈夫なの?」
昨夜二人で、前に行った焼き鳥屋さんで
仕事帰りに飲んだのだが、
どうやら小栗は、日本酒との相性が最悪らしい。
「自分のペースで飲んでるから。
小栗はピッチ早かったもんね」
彼と一緒だと、気を遣わなくて済むから、
酔い過ぎることも
羽目を外すことも無くて済む。
だが小栗は、
日本酒を飲むと人の道を外しかける。
昨夜は二度、道端にリバースし、
歩く事も、ままならない状態。
介抱するだけでも一苦労だった。(途中で放棄)
今後、日本酒はコイツに飲ませないようにしよう.....。
『付き合おうか』と言った後、
二度と付き合おう宣言を、小栗はしない。
やはり、
あの時の彼は、
私が指摘したように、
大分、若月さんのキスに
刺激された発言だったようだ。
つまりは、
あの場で私が隣に居たから、
あんなことを口走っただけで、
別の女性であったとしても、
『つきあおっか』と、
言っていたかも知れないだろう。
Hがしたいが為の
「お付き合い宣言」は要りません!!!
(おとといキヤガレ!!)
......そういえば、
東野さんと小栗の関係って
何なんだろう.....
薄れた記憶の底にある
東野さんの名前を口に出す度に反応する
小栗の様子を思い出した。
頑なに、真相を明かさない二人の関係。
もしかしたら、今夜、
彼女からその答えを聞けるかもしれない。
まあ、
予想としては、
美女の東野さんに
小栗がちょっかい出しまくってる
ってところだろうけど....(やっぱ偏見)
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