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「聞きたくなかったの!
言わないで最後まで隠し通して欲しかった!
知らないほうが良かった.....。
一生隠された方が良かったの!」
泣き出したモリリンを抱きしめた。
小鳥のように震えながら、涙を流す友人。
彼女の想い。
それは私とレーナとで物議を醸した内容である。
過去は過去。
関係を続けて、嘘をつき続けるよりも、
関係を終わらせて、過去にしたほうがいいとレーナは言った。
終止符を打ったレーナと永澤さん。
それでもこんなに波風が立っている。
持続していたら.....そんなこと考えるだけ無駄だ。
私は何が正しいのか、判断が鈍り始めていた。
ますます深みに嵌っている。
私と小栗との関係。
杉田君とのコト。過去の恋愛。
そういった諸々をいつか愛する誰かに告げるんだろうか。
それとも、一生そんなことが無かったフリをするのだろうか。
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