kiss 15 [アイシテル?]

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☆☆☆ マンションの客用駐車場まで杉田君をお見送りする。 「ご馳走様でした」 と律儀な挨拶をする杉田君。 「ごめんね。なんか色々とさ。 聞きたく無い内容だったでしょ?」 食事会の後半は、モリリンが泣いてしまい、 それを宥めることに専念した私に、帰ると告げるタイミングを、 杉田君は、ただひたすら待つだけという状態になっていた。 「いや、女心ってやつの勉強になった。 いろんな人がいるからさ、 いろんな愛し方があっていいと思うし、 彼女も彼が好きだから悩むんだよね」 と大人な杉田君。 「でも俺としては、耳が痛いお話でした」 彼は正直に告げて苦笑いを浮かべる。 そんな杉田君が、ほんのちょっと可愛いなんて思う。 「一晩だけの過ちの関係? 俺達って....」 先程モリリンが言った台詞を引用し、私へと尋ねる杉田君。 「.......うん」 私は頷いた。一晩だけの関係。 愛も恋もなく、 ただ欲望に突き動かされただけの、継続性すらない関係。 「付き合おっか.....」 と、杉田君が呟いた。
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