kiss 15 [アイシテル?]

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其の笑顔には、懺悔と後悔とが、入り混じっている。 きっと、 彼なりのあの夜の責任の取り方なんだろう.......。 けれどそんなものは、必要ない。 「ううん。 だって杉田君は春香さんがスキでしょ? 好きでもないのに、付き合えないよ」 私は微笑んだ。 お互い、心の中には別の人がいる。 あの日は、ミステイクでしかない。 形だけの恋人関係なんて、欲しくない。 杉田くんは、私の顔を暫く眺めた後。 「わかった」 そう言って、ほんの少し口元を歪ませた。 けど、直ぐにいつもの笑顔に戻った。 「じゃ、帰るわ。また会社で」 「うん、またね」 手を振る私。 「過ちだよ、今までの全部」 杉田の車が走り去る様子を眺めながら、私は一人呟いた。
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