kiss 15 [アイシテル?]

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☆☆☆ 週末。 見事に焼肉に釣られてやってきた小栗。 やっぱり君を落とすには、食べ物が効果的なんだな。 メモしておこう。 そして揃ったメンツを見て、踵を返そうとする小栗。 またもや脱走か?? だが今日は杉田君が男らしく小栗を引きとめた。 「飯食べるだけだろ? 少しは他のヤツラとも仲良くしろよな」 「お前も佐藤と一緒で、俺をはめようとしてるわけ?」 「嵌める? 何、言ってんの? 今日は俺が皆にいい顔する日なの」 「いい顔って、なんで総務課連中に、いい顔見せなくちゃならないんだよ」 と、トゲトゲの鋭い突っ込みを入れる小栗。 だがココは交渉プロの杉田君、嘘も巧みだ。 「それはさ、佐藤の友人達にも 俺のコト気に入ってもらいたいわけじゃない。 やっぱ女を落とすときは周りから固めないとさ」 先日に引きつづき、恋する青年役を全うする。 「落とすって。付き合ってんだろ?」 訝しげな顔で小栗が杉田を睨んだ。 「更なる進展のために、ちょっとは協力しろって」 一瞬、自分の立場を忘れた杉田くんが、ぼろを出す前にどうにか乗り切った。 「あ....っそ」 目を大きく開けて杉田くんを小栗は見たが、 小栗はというと、すぐさま俯き腕時計を眺め始めた 「7時までね」 「え?」 「この後、デートの約束してるから。 7時まで付き合ってやる」 「デート?」 小栗の発言に、冷や汗をかき始める杉田くん。 「そ、女とデート」 にっこりと微笑んで小栗は、爽やかに答えた。 ........そして杉田がダッシュで戻ってきた。 「小栗。女と、デートするって」 顔面蒼白な杉田君。 「え.....、嘘??」 私も真っ青だ。 「さあ...でも...やばいじゃん」 うん。やばい。 こちらが仕掛ける前に、 小栗君、恋愛モードになっちゃったの???
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