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「どうしようかな」
レーナが肩をまわしながら、首を傾げて尋ねた。
「どうしたの? 舞、元気無いじゃん」
余裕綽々の笑顔のレーナに、思いっきり困った顔を向ける。
小栗と同じ、恋を楽しみ快楽を自由自在に操るヒト。
キスまではA君とB君。
セックスはC君とD君。
恋人はまた別のオトコ。
用途ごとに、オトコを使い分けるなんて、
私には到底無理な話。
アイドリング状態だった、恋愛不信者が、
いつの間にやら、キスフレの彼に恋してた。
それがわかった今。
前と同じように、小栗を見れない。
小栗に近づけない。
「元気が出る所にでも行く?」とレーナが誘う。
「男がいない国だったら行く」と私がぶつける。
「いいよ。連れてってあげる」
自信たっぷりに彼女は妖艶な笑みを浮かべた。
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