kiss 17 [Moon Crying]前半

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「どうしようかな」 レーナが肩をまわしながら、首を傾げて尋ねた。 「どうしたの? 舞、元気無いじゃん」 余裕綽々の笑顔のレーナに、思いっきり困った顔を向ける。 小栗と同じ、恋を楽しみ快楽を自由自在に操るヒト。 キスまではA君とB君。 セックスはC君とD君。 恋人はまた別のオトコ。 用途ごとに、オトコを使い分けるなんて、 私には到底無理な話。 アイドリング状態だった、恋愛不信者が、 いつの間にやら、キスフレの彼に恋してた。 それがわかった今。 前と同じように、小栗を見れない。 小栗に近づけない。 「元気が出る所にでも行く?」とレーナが誘う。 「男がいない国だったら行く」と私がぶつける。 「いいよ。連れてってあげる」 自信たっぷりに彼女は妖艶な笑みを浮かべた。
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