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今日は日曜日。
中庭で午後一時に会う約束だ。
一時になってから優は部屋を出て、チョコ寮を出て、学校の中庭へとやって来た。
二人が別れたのは、今年の夏休み前だ。
「久しぶりね、優。」
優が中庭に来てから一分も経たない内に、ももが来た。風で長い髪が揺れている。
「久しぶりだな」と優。
「そうね。所で、ネックレスは持って来てくれた?今日の用はそれだけだから」
ももは落ち着いた様子で、淡々と言った。
優は困った表情になる。
「それがさぁ、どっか無くしたんだ。だからもうネックレスの事は忘れてくれないか?」
すると、ももは驚いた顔を見せた。
「あなたが私を振ったんでしょ?まだ、持っておきたいの?私に未練があるのね…?」
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