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何でだよ、んな訳ねえだろ。
絶対こーいう誤解されるって予想してたぜ。
優は そう言いたいのを喉で飲み、
「本当に、どっか無くしたんだよ。俺だって、別れた彼女にもらった物なんていつまでも持ちたく無いっての。仕方ねぇだろ、無くしたんだ」
と最後の部分を強調して言った。
風で揺れる長い髪を手で整えながら、ももは ため息を吐く。
「分かったわ、そこまで言うなら。あのネックレスは貴方がずうっと持っておいて良いわよ」
優に背を向けた ももは、女子寮の方向へ歩いて行った。
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