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はーあ。なんで そーなるんだよ。
俺だって出来る事なら、ちゃんと返したいぜ。あんなもん持っておきたく無いよ。
昔 付き合ってた彼女の事なんて、"アイツ"にだけは、絶対に知られたくねーってのに。
優は色々な事を考えながら、チョコ寮への道を歩いて行った。
そして二階への階段を登り、自室の部屋のドアを開けると、ソファーに横たわって雑誌を見ている礼央の姿があった。
優に気付いた礼央は期待の眼差しになって、すぐに問うてくる。
「どうだった!?」
「別に何も無し。そういや奈央子は今 部屋に居んのか?」
「え?う、うん。多分居ると思うけど…」
礼央はソファーに横たわったまま、ポカンとした。
なぜなら優が、普段は あまりしない、部屋の片付けをし始めたからだ。
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