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俺の告白、どれも玉砕。
ラストパンチは、ホモ扱い。
アイツの中での俺は未だに、ただの同僚。
ただの、飲み仲間程度。
けれどめげずに、再チャレンジをする。
「佐藤、飲み行こ」
「いーよ」と、あいつは言って、俺に微笑みかける。
それだけで、気分は舞い上がり、次に、するべき行動など忘れてしまう。
佐藤と一緒に、告白が失敗したあの店へとやってくる。
リベンジしたいという気持ちよりも、
この場所を、苦い想い出だけが溢れる場所にしたくなかった。
出来る事なら、佐藤との隠れ家みたいに、この店には何度も訪れたい。
「あーーやっぱり。このお店の鳥は一味違うね!!」
と、嬉しそうに佐藤が、絶賛する。
其の素直な笑顔を見て、再度この店を訪れて良かったと胸を撫で下ろした。
冷酒が並々と注がれた角枡に口づけし、辛口の酒の滑らかな感触を味わった。
隣で笑う佐藤の横顔にチラリと視線を向け、
この後のアクションについて、再度シュミレーションしてみる。
....
うまくいくはずだ。
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